魚は賢い1 ホンソメワケベラとシグリット
こんにちは。うさぎです。
今日は昨日の夜中に見たNHKの教育番組で驚いた話。
魚の知能についてです。
ホンソメワケベラ
まずはホンソメワケベラ。
こちらは他の魚についた寄生虫を食べてくれるという、魚たちにとってありがたい存在です。
ホンソメワケベラも持っている、この黒い縞模様は、自分が掃除魚であることを示しているようです。
他の魚もきちんとそれを理解していて、攻撃をしてくることはありません。
また、この黄色いところによって、黒い縞模様が強調されるのだとか。
今回は、ホンソメワケベラの”鏡像自己認知”についての実験を紹介します。
鏡像自己認知とは
鏡像自己認知とは、鏡に映った姿が自分であることを理解する能力です。
これはゾウ、チンパンジー、イルカ、カラスなどで確認されています。
どれも一般的に頭がいいと知られている動物ですね。
鏡の中の自分を、自分だと認識するまで
最初は自分のことを同種の他の個体と認識します。
しかし、しばらくすると、鏡の前で”不自然な行動”を繰り返し、確認作業をします。
それから鏡のなかの自分を自分として認識するようです。
チンパンジーでは、鏡を使って自分の身体をいろいろと調べたりします。
鏡像自己認知しているかどうかの確認
では、本当に鏡像自己認知をしているかどうか確認するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
先ほど挙げた鏡像自己認知がよく知られている、ゾウ、チンパンジー、イルカ、カラスでも使われた確認方法は、
顎や額などの体の一部に赤色などでしるしをつける。
彼らが鏡でそれを確認すると、そこを触ったりします。
これで、鏡像自己認知をしたと確認するそうです。
彼らは顔や喉の印を鏡で見たときだけ、手、鼻、くちばしで自分の顔や喉の印を触ります。
鏡像の印を見て初めて自分の体の印を触ることは、「鏡像は自分」だと認識していないとできない行動であり、鏡像自己認知の強い証拠となります。
ホンソメワケベラでの鏡像認知実験
以上の実験を大阪市立大学がホンソメワケベラで行っていました。
鏡を置くと、ホンソメワケベラも他の動物と同様に
最初は自分のことを同種の他の個体と認識して攻撃をしていましたが、
しばらくすると、鏡の前で”不自然な行動”を繰り返し、確認作業を行い、自己と認識したように見えます。
そこで本人の口の下に、寄生虫のように見えるしるしをつけられました。
すると、鏡の中の自分についた寄生虫に気が付きます。
次に、それに気が付いたことで、底にこすりつけて取ろうとします。
そして次には、とれているかどうかを確認します。
1~3をとれるまで繰り返します。
感覚じゃないの?追加実験
何かがついている感覚が、底にこすりつけるという行動になっているのではないか、という説を否定するために、追加実験が行われています。
印はつけるのですが、そのしるしは透明にしていて、ホンソメワケベラが鏡で見ても見えにくいものです。
その場合は、1~3の行動をしないという結果だったので、感覚で取ろうとしているわけではなく、鏡で見えたから気がついたということになります。
やっぱり魚は賢い!
この実験で、ホンソメワケベラが鏡像認知をできることにはおどろきでした。IQが高そうですね。
他の魚や生物などでもどんどんやっていって新たにわかると絶対面白いですよね。
私もカクレクマノミを飼っているのですが、
水槽は反射の角度によっては全反射(?)するようで鏡に見えます。
カクレクマノミも小さいときは、鏡に映る自分に威嚇していましたが、
そういえば大きくなってからはそういうところは見ていません。
もしかして鏡像認知しているのか…??
印付けて実験するのは危なそうなのでやりませんが、、、(笑)
でもほんとのところ、頭いいです。
いつも、餌が残るともったいないので、餌の食いが悪くなった終盤で
デカちゃん(メス)、食べてて偉いねーと表情を交えて褒めるんですけど、
そうすると、確かによく食べ始めて、1粒食べるごとにこっちみてくるんです。
本当なんですよ。ただ反応を面白がられているだけかもしれませんが(笑)