第74回獣医師国家試験の概要✨あと34日で獣医師国家試験
たけちよです。
ブログは3日ぶりになります。こんにちは。
彼氏が新居に引っ越しにつき、昨日から彼のうさぎを預かり始めました。
何度かうさぎの茶々丸太は私の家に来たことがあるので、我が家には慣れているのですが、
新たに知らないうさぎが2匹もいることにはさぞ驚いたでしょう。
去勢をしていないオス同士の茶々丸太とモフがうまくいくかとてと心配でした。
しかし、意外なことに、怒ることが予想されていたモフが友好的だったので安心です。
ただ、茶々丸は普段はお尿やうんは部屋では絶対にしないお利口さんなのですが、今回は壮絶なお尿の撒き散らし合いをすることが、昨日だけで予想されています。
今日は、獣医国家試験の模試を受けてきました。
各大学で、国家試験対策委員というのが代表の学生によって組織されていて、それぞれの大学で参考書を作ってそれを他大学にも配布したりしています。
中には模試を作ってくれる大学もあり、今日はその模試を受けさせてもらったわけです🤲
大学で、本番の試験形式で行いました。
本来、2日間にわけて行う試験を今日1日だけでやるから疲れた〜
朝の8時半から始まって、1時間の休憩を挟むものの、19時くらいまで😭
というわけで、今日は獣医師国家試験の内容について書いていくよ。
これから国家試験勉強をする方、世の中の獣医がどんな試験を受けてきた人間なのか気になる方に是非読んでいただけたら!
国家試験の問題ごとの科目も分析したので活用してください。
獣医師国家試験の概要
国家試験は5つに分かれる。
必須問題、学説試験A、学説試験B
実地試験C、実地試験D
に分かれています。
国家試験はすべて5択のマーク試験。
必須問題、学説試験A、学説試験Bは文字による文章だけの試験です。
実地試験は実地で何かするわけではないです。
実地試験C、実地試験Dでは写真を見て、問題に解答する試験です。
CとDの違いは、Cが一枚の画像につき1問なのに対して、Dは一枚の画像に対して2問の問題が出されるところです。
ちなみに、A〜D、必須問題の問題は農水のホームページで5年分はみれますが、
C、Dの画像だけは農水のホームページでは見れないのでご注意
学生の人は、6年生になったら獣医学生コネクションを使って手に入れましょう。
日程と時間割
日程は毎年、2月の中旬の火曜日&水曜日になります。
今年(2023年は、)
時間割はこのような感じ。
そうそう、2日間あることをお忘れなく。(6年になってから知った(笑))
●1日目
- 学説試験A
120分 80問
- 必須問題試験 ←この、必須がAとBの間に挟まれるのなんなん?
50分 50問
- 学説試験B
120分 80問
●2日目
- 実地試験C
120分 60問
- 実地試験D
120分 60問
問題解いているとあまり気にしませんが、試験時間が合計9時間近いと考えるとゾワァってしません。。。?
6年間の集大成ですね。がんばります。
必須問題試験
農林水産省のホームページには
「獣医療の基本的事項」並びに「獣医学の基本的事項」、「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」のうち重要な事項について、50問解答すること
とあります。
必須問題は、大学受験で言えば国立二次試験の足切りのようなもので、70%以上正解しないと、他の試験でどんなに高得点をとっても合格はもらえない。
また、どんなに点数がよくても合格には影響しないらしい。
ただ、他のA〜Dに比べて、とても簡単
問題はA〜Bの問題をとても簡単にしたものに、法律系の問題と倫理の問題が加わった程度。
倫理の問題は、普通の精神状況であれば、ほぼ勉強しなくてもとれるはずなので、
個別に対策をするとすれば法律系だけで大丈夫👌
例えばこんな問題↓
近隣の病院に転院した猫が 1 日中吐いてぐったりしているが、転院先が休診な
ので診察してほしいという電話が飼い主から入った。獣医師の対応として最も適
切なのはどれか。
1.転院したのだからその病院の診療日に診察を受けるように伝える。
2.すぐに連れて来るようにと返事する。
3.治療費を 2 倍支払うのであれば診察すると伝える。
4.こちらのカルテを廃棄したので他の病院を探すように伝える。
5.飲酒したことにして診療できないと告げる。
大丈夫でしょ。
こたえは2
学説試験A
農林水産省のホームページには
「獣医療の基本的事項」及び「獣医学の基本的事項」について、80問全問解答すること
とあります。
必須問題よりもレベルは高いです。
「ここはよく国試にでるので重要です」と授業中に先生が言っていたのが思い起こされるでしょう。
その内訳は、第70回から73回までの4回の分析においては、このような感じ↓
問1~12 らへん 解剖学、組織学(12)
問13~25らへん 生理学(13)
問26~36らへん 薬理学(11)
問37~45らへん 病理(9)
問46~58らへん 微生物(13)
問59~65らへん 寄生虫(7)
問66~77らへん 臨床(内科、外科、放射)(12)
問78~80 繁殖学(3)
学説Aのおいしい科目
薬理、微生物、寄生虫は勉強すればすぐに点数が取りやすいのでコスパが高くオススメ。
生理学はとっても大切なのですが、他の科目でもたくさん出てくるのでコスパ悪い。
病理、臨床系科目は内容が多めなので、普段からちゃんとやっておきたいところです。
学説試験B
農林水産省のホームページには
「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、80 問全問解答すること。
とあります。
その内訳は、第70回から73回までの4回の分析においては、このような感じ↓
問1~5らへん 薬理(5)
問6~8らへん 病理(3)
問9~16らへん 伝染病(8)
問17~18らへん 寄生虫(2)
問19~24らへん 食品衛生学(6)
問25~29らへん 環境衛生学(5)
問30~33らへん 人獣共通感染症(4)
問34~35,39~40らへん 疫学(4)
問36~38らへん 家畜衛生(3)
問41~70らへん 臨床(32)
問71~74らへん 繁殖(3)
問75~76らへん 実験動物(2)
問77~80らへん 魚病学(4)
B問題のA問題との大きな違いは、公衆衛生系科目が入り込んでいるところでしょう。
苦手な人はとことん苦手。けれど避けては通れないので要点を抑えてきちんと勉強しましょう。
臨床系の問題が32問もあるのも特徴ですね。
A問題では、比較的低学年で習う基礎系の問題が多いですが、Bでは、より実践に即した発展的な科目が多いです。
また、時事問題も出ます。今年2023年度は、サル痘、Bウイルス(去年出た?)、鳥インフルエンザ、などが予想されています。
近年では、コロナウイルス関連の問題も多く出題されました。
B問題のおいしい科目
B問題でコスパの良い科目、というのをあまり聞いたことがありません、、、。
B問題は応用系の科目が多く、応用系の科目数がとても多いのでその中から出されると絞れないのが本音、、、
完璧に仕上げるのは大変ですが、頻出といわれるところを中心に勉強しています。
学説試験C、学説試験D
Cの方が、
原則として「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、獣医療現場で実際に起こり得る症例・事例に関する基本的かつ重要な事項について、60 問全問解答すること。
Dの方が、
原則として「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、獣医療現場で実際に起こり得る症例・事例に対する対処方法等の総合的な事項について、1課題につき複数問、計60問全問解答すること。
とあります。
この2つは、Dで「1課題につき複数問」が変わっただけのようです。
CとDでは、画像を見て一瞬でわかる問題もあるのでかなり早く解けます。
ポイントは、普段から画像がある資料も参考にしておくということですが、
C、Dで特に私が対策するのは、臨床の基準値です。
これだけは頑張って覚えましょう。CBCと一般生化学で十分です。
(特に、白血球、血小板、肝酵素、カルシウムなどで覚えていないときに詰んだ経験があります。)
それと、公衆衛生で使うよくわからん器具の用途と名称、そして有毒植物の写真を見てわかるように!
まとめ
国家試験は2日間の試験で、
必須問題は必ず7割、A問題は基礎系、B問題は応用系科目、C、Dは画像の問題です。
今まとめていて思ったのですが、B問題がカギになる?
最後まで読んでくれてありがとう✨